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詩人PIKKIの第三ブログ

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2008年07月30日×ENTRY's

噛みつく (推敲形)


噛みついているぞ
今日もまた誰かが
臆病なぼくらの代わりに
犯罪やら抗議で
それとも
黙々と社会貢献で

世界のあちこちで
眠れない夢が沸騰中だ
頭にボウフラが沸いた
権力や権威を弄ぶ者たちの頭には
色とりどりの欲望という名のボウフラ

少女は
父親をそいつなんだと思い込んで
胸に包丁を突き刺す
こいつこそ自分を脅かす
権力の手下なんだと

子猫は自分の尻尾に噛みつき
子犬は自分の影に噛みつき
カラスは空に写る自分の影に噛みつく
人間といえば
自分の過去に噛みつくばかり

人生なんか
好きなように
塗ったくればいいだけのはなし

それでもまだ
余力があるなら
社会貢献やCO2削減
困ってる誰かのために
一肌脱ぐべきなんだ
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感動


ぼくの最初の感動は
この世での最初の記憶
家に隣接した羊小屋での出産シーン

余市海岸の従姉妹の家で知った
朝の海の美しさ
夜の海の恐ろしさ
澄み切った岩場で
みんなで蟹を探した楽しさ
同じ年の従姉妹から
「帰れ!」と言われた哀しさと
その娘への幼い恋心

アーサー・ランサムのメルヘンの世界で
ヨットに吹いていた風と冒険
宮沢賢治の童話世界で
迷子になってしまったこと

毎朝見上げてた蝦夷富士や
冬の登校途中ふっと顔をあげたら
白い息といっしょに
「元気かい?」と聞いいてきた
馬橇の馬の眼の優しさ
サイロの中での漆黒の闇や
風にそよぐ木苺の木陰での
初めての恋の告白・・

銀こそが「金」なんだと信じ込んでいた頃
ゴミ捨て場のスイカの皮を
貪り食っていた浮浪者の赤い唇

多くの感動を
仕事に生かせる者は
幸いかな

やかん


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