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詩人PIKKIの第三ブログ

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  一月の詩(20)   海


わたしは今日も一日中
流木の上に腰掛けて
海と空とを見飽きることがない

海に降る雨
春の嵐だとなおいいのだが
この反骨者の敗残者には

海面一面には
過去からの漂流物
未来からの見えないボトルメール

もう日本中のどこを探しても
見つからない磯の香りを
この海岸で懐かしんでいる自分がいるばかり

絶望の旅路にもいつか終りが来よう
この海鳴りの果てで
たとえ放射能まみれだろうと
磯の香を胸一杯吸い込んで死にたい
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