詩人PIKKIの第三ブログ

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 古い短詩(3) 「春の風」


  新しい風にはいつも
  新しい匂いと手触りがある
  この国の山野が破壊しつくされ
  どこもかしこも放射能だらけというのに

  似た郷愁をだが
  はるかに魅力的と見せかけるのは
  大量消費のためのいつもの資本主義のやり口
  単に少し早いとか少し安いとか
  そうとうに厚化粧というだけなのに 

  春の風は希望と一緒に
  馬車に乗ってやってくる
  つんと鼻にくる潮風
  あちこち転がる馬糞の山の中を

  馬車どころか
  馬を見かけるのは早朝の馬術クラブくらいになり
  いまやラジオやテレビでお馴染になった
  通販での馬肉の刺身や加工品や缶詰

  一度社会から「役立たず」の烙印を押されると
  もう誰からも相手にされず
  抹殺されるのを待つだけの人生
  競馬で落ちこぼれると馬を待つのも
  屠殺場行きと食肉の運命
  まれに種付け料数百万円とやり放題の幸運な馬もいるけど

  馬という馬はぼくのように
  北海道の牧場のある方を懐かしんでいななく
  生まれたばかりの数万の風
  葉脈を梳きながらやってくる風に頬擦りしたくなる
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