
やかんが大好きで
家のなかは
大小様々なやかんだらけ
やかんのような人間が
昔から好きだった
お湯が沸くたびに
ピューとけたたましいやかん
登山用の平べったいひしゃげたやかん
いざという時のために
2リットルの水と共にじっと耐えてるやかん
母が愛用してた琺瑯製のカラフルなやかん
やかんのように生きていこう
誰に理解もされずとも
地球誕生以来
いのちを育んできてくれたやかんの類い
遠い風の音のあとには
水面を過ぎてく風の足跡
「愛車」
ぼくの愛車は
もう15年目のオンボロなランクル
国内生産がとっくに終わったとかで
タイヤ一本変えるのもままならない
やくざな持ち主に似て
止まりたいと思う場所では
止まったためしがない
止まりたくないなと
常日頃思ってる
路上生活者の多い公園付近では
しょっちゅう
どこかしらが故障する
註:断りなしに勝手に使われていた愛車の写真は(一番下の詩に)ーhttp://8603.teacup.com/tamemalu/bbs
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